アマゾン再生林の60%が荒廃
2024-03-18


ブラジルのメディア17日付によると、国立宇宙研究所は「15年かけてなんとか回復したアマゾンの森林伐採地域の60%以上が再び荒廃している」という調査結果を発表しました。2008年から2022年までの期間を分析したもので、分析は4月から開始されていました。調査結果は政府がアマゾンを保護する政策策定の指針になります。

 同研究所は「ここ数年、アマゾンの森林では破壊されたものと再生しているものの割合が小さくなっている」と説明し、2018年には24% だった再生の割合が2021年には23.5%、2022年には22%と減少傾向にあるとしています。

 アマゾンは森林破壊の標的となっており、過去15年間で森林破壊は80万平方キロメートル以上に達しました。これはマットグロッソ・ド・スル州、サンパウロ州、ミナスジェライス州などの州の面積よりも広い面積です。ルーラ政権は「2030年までに国内で回復した面積を1,200万ヘクタールにする」という国際公約をしています。

 政府は森林伐採地域の植林などに10億レアルを投入し、再生林育成を行います。そのためにも、違法伐採の監督と取り締まりの強化が求められています。

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