サンパウロ市内病院で中絶を行った医師を停職に
2024-05-08


サンパウロ市内の病院で合法的中絶を行った医師2人が停職処分になりました。ブラジルのメディア7日付が報じたもので、労働組合が処分について発表しました。

 医師2人を停職処分にしたのは地域医療評議会で、同評議会は機密事項として同事件へのコメントをしていません。ただ、「監督権限を利用して医師を迫害することはしていなく、処分は技術科学的な厳格さと公平性に基づいている」と述べています。

 医師組合は、サンパウロ市保健長官が患者データにアクセスした後に医師への迫害が始まったとしており、警察は不正アクセスの可能性があるとして捜査を開始しています。処分を受けた医師2人は、不当として控訴しています。同市保健局は、患者データへのアクセスを否定しています。

 ゼツリオバルガスの法学教授は「医療記録にアクセスできるのは患者本人、患者の許可を得た人物、または司法措置によってのみ出来る。行政当局や政治当局には、裁判所命令や患者の許可がない場合、医療記録にアクセスするいかなる特権もない。医療評議会の活動、国家事務局などの公共サービスによる監督でも同様である」と指摘しています。

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